地盤沈下させない! 対策と土地の選び方

皆さんこんにちは。

埼玉県の大工集団、カルムホームです。

「不同沈下」という言葉をご存じですか?
地盤沈下ならよく聞いたことがあると思いますが、不同沈下とはその一種です。
そして、この不同沈下、気を付けていないと住宅に大変な損害を及ぼします!


【不同沈下とは】

傾いた家.jpg
まず不同沈下とは、地盤が均等に沈下せず、建物が傾斜してしまう現象のことです。

人で言うならば、足の長さが変わってしまし、体全体のバランスが悪くなってしまう状態です。
この状態になると、骨が歪みやすくなってしまい、足から上の思い上半身や頭を支えることがきつくなってしまいます。
(実際筆者もこの経験があり、治るまで腰に激痛がずっと走ってました...)

家も同じです。
土台となる地盤が歪んでしまうことで、家全体のバランスが崩れてしまい、
・窓が開けずらくなる
・床が傾斜する
・外壁ひひびが入る
等など大変な悪影響をもたらしてしまいます!


【沈下を防ぐには(改良工事)】


理想の土地を見つけたけど、そこは地盤の改良が必要だった...。
等ということも珍しことではありません。

実際にそこが建築に適した地盤かどうかを調べるのにも3万~8万程

そして実際に地盤の改良が必要となると地盤改良費がかかります。
これは固い地盤がどの程度深くにあるかによって工事内容が大きく変わってきます。

固い地盤までが
・浅い(表層改良) 30~50万
・2~8メートル(柱状改良) 50~80万
・5~10メートル(鉄管杭) 100~180万

こうしてみるとかなり大きな出費ですね。
手を抜くわけにはいかないとはいえ、できれば避けたい出費です。


【沈下を防ぐには(予防策)】

人工的な工事よりは、もともと固い地盤の上であればより安心できるというもの。
そこで、今回地盤沈下の恐れのある土地を見極めるポイントをお伝えします。

1.傾斜地(山、丘等)


家を建てる際は土地を平らにするために造成を行います。
その時に、傾斜地では切土や盛土をして土地を整えるのですが、
そうなると土地の強さが安定せず、不同沈下が起きやすくなります。

また近年でも大きな土砂災害がありましたように、人の手が多く加わった山ではそういったリスクも存在するのです。

2.水辺(海、川、田んぼ、沼等)


水辺を埋め立てた場合も脆弱な地盤となってしまいます。
しかも、今は普通の土地に見えても、実はかつて水辺であったということもあります。


では、どうやったら見分けられるのか。
確実なのは、過去の地図を確かめることですが、他にも簡単な見分け方があります。

実はかつて水辺出会った場所には、それに関する名前がついているのです。

有名なところでは「池袋」もそうですね。

実際にどんな漢字があるときに気を付けるべきかの例をご紹介しますと
・さんずいが付く字(水、清、洗、流、泥等)
・地形に関する字(川、池、沢、洲、岸等)
・水辺の動植物(鴨、鵜、貝、葦、蒲等)
・水辺の人工物(田、舟、堤、堀等)

一見では水辺と関係が見えないところでも実はという場所も多いですね。
是非参考にしてください!


以上土地選びのポイントでした。
考えることがたくさんで混乱してしまいそうですよね...
そんな時こそまずは気軽にご相談ください!いつでもお待ちしてます!

使う前にまず知りたい! 無垢材のメリット / デメリット

皆さんこんにちは。

埼玉県の大工集団、カルムホームです。


今回は無垢材のお話です!


無垢材とは一本の丸太から切り出して作った木材のことで、フローリングや家具に使われています。
天然の質感を感じたい人にピッタリの建材です!


無垢材のメリット3選


1.夏はひんやり、冬は暖かい

もともと木は熱伝導率が低く、夏や冬でも温度があまり変化しません。
そのおかげで、素足の時に感じる温度が、夏も冬も快適なのです!

肌触りや柔らかさは木の種類によって違うため、是非好みの質感を確かめてください!


2.湿度調整機能がある

無垢材は自然のものを利用しているため、空気中の水分を自動で調整してくれます。
フローリングとして使えば、家全体を常に快適な状態を保つことができますね!


3,経年によってより味わい深い色になる

人工物ですと、経年劣化により傷や色褪せが目立ってきてしまいます。
しかし」、無垢材ですと時がたつことでより深みが増して、よりつやを増していってくれます。

長く使うにはもってこいの素材です!

無垢材のデメリット


1.湿気によって変形する

無垢材は湿度の調整を行うことができますが、
その材料の含水量が一定を超えると、材料が沿ってしまったり、ひび割れてしまうことも。

極端な感想や、湿気は避けるようにしないといけません。


2.集成材より高価

集成材とは小さい木材を接着剤で固めたもの。
無垢材と違い木の形を選ばないため、一般的に手に入りやすく、安価となっています。

性質とお金を考えながら、選んでいきましょう!


3.手入れが必要

変形しやすいということはお話ししましたが、シミもできやすいです。

毎日の乾拭きや、年一は塗装やワックスがけなどを怠ると、
材料としての寿命が短くなってしまいますので気を付けましょう!

いかがでしたか?
やはり何事にもメリット、デメリットはあります。

特に、肌に触れることが多い箇所ですので、触って確かめることはとても大事です!


また、木の材質でも雰囲気が全然変わってきます!
迷ったらまずはご相談を!

未経験からも大工として働ける!

皆さんこんにちは。

埼玉県の大工集団、カルムホームです。


今日は、就職先を探している大工志望の若手の方々に向けてお話ししたいと思います。
就職先で悩んでいる方は是非短くまとめてあるので読んでいってください!


まず、この会社は大変お薦めです!

大きな理由は次の二つです


理由① すぐ仕事を覚えられる


超実践的な会社なので、入社してすぐに現場で仕事ができます。

とにかく一日でも早く仕事覚え欲しいという思いで皆さんがサポートしてくれますので、
未経験からでもすぐに作業に取り掛かれます。

私自身も30代になって見習い大工になりましたが、2日目にはサッシのビス止めをやらせてもらってました。

1~2年くらいで基本的な作業は一通り学べるので、
やる気さえあれば手元ではなく一人でもやらせてもらえますよ!


理由② 周りが皆経験豊富


所属している大工さんは、皆経験豊富で作業が本当に早い!
ほとんどが10年以上の経験があるため、技術も知識も一級の方々ばかり。

わからないことは何でも答えてくれるので、その場で解決できます。
毎日のように学べることがたくさんあります!

それぞれやり方や拘りに違いがあるので、
学んでいきながら自分に合ったやり方を見つけていけますよ!

以上、短くまとめてみました。
単純ながらとても得難く、必要なことが詰まってます!

現場も豊富で、木造建築なら戸建、動物病院、アパート等もできます!


カルムホームでは今新しい大工さんを募集しています。
もっと詳しく聞きたい!ということがありましたらお気軽に連絡ください!

外構工事いくらかかる?

皆さんこんにちは
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

新築工事で、意外と皆さん忘れているのが、外構工事の費用。


〇新築したけれど、駐車スペースが土のまま。外壁もない・・・。

〇駐車スペースは雑草が生えないようにコンクリートを敷きたい。

〇花壇を作って、芝生も敷きたい・・・。



新築工事に関して、手元に300万円ほど残していたとします。
それは、新しい家具、カーテン、電化製品、税金代かな?と思っていても、
外構工事をするとなると、足が出て貯金に手がつく、なんてケースも。


そんなことにならないように、外構工事に関わるだいたいの金額をここでチェックしてみましょう。
12個紹介しますので一気に見ていきましょう!


1.門周辺

門扉、塀、ポスト、表札など・・・15~30万円程度


2.玄関周り(石材を貼る、砂利やコンクリートを敷く)

1㎡あたり・・・10~15万円程度


3.外塀

全長や面積で異なるが、一般的に100万円前後


4.目かくしのフェンス

材質により費用が異なるが、一般的に総額40万円~60万円


5.ガレージ、カーポート

コンクリートを敷いて、屋根付き・・・50万円~100万円程度


6.庭

芝生を敷く・・・1㎡あたり1万円弱

デッキ、コンクリート敷設などの工事をした場合は50~100万円

庭全体を工事する・・・100万円以上


7.テラス

タイル・・・割安

木材・・・割高

屋根付き・・・10万円~30万円

→→ 総額、50万円程度みておきましょう。


8.サンルーム

増築工事としては比較的安い。・・・50万円程度


9.ベランダ・バルコニー

リフォームとしての防水加工、屋根、タイル敷設・・・各10~20万円程度

→→ 新規取り付け、交換などは40万円程度。


10.外の照明やライト

表札、花壇、階段など・・・20万円前後


11.植栽


植栽一式・・・5万円~10万円

※植える木の数や種類によって異なります。


12.物置

小型物置・・・3~5万円

幅2m程度・・・10~15万円

大型・・・50~100万円程度





いかがでしたか?
全て一度に工事すると、かなりの金額になりますね。

新築工事のローンと外構工事のローンを同時に組むと、月々の支払い金額が膨れ上がってしまい、家計を圧迫する可能性があります。


ご自分でDIYしたり、ローンの支払い状況の様子をみながら、余裕ができたら工事を・・・など、

無理のない資金計画を予めたてておきましょう。

寝室には光は必要?不必要?

皆さんこんにちは
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

製品の質も日進月歩。
多くの会社が知恵を絞り、私たちにより良い製品をお届けしてくれています。

本当にありがたい限りです...!
しかし、有能だからこそのちょっとしたトラブルもあったり。
カーテン.jpg
例えば、寝室は心地よく眠れる環境をしっかりと整えたいですよね。
静かで、できれば光も入ってこないほうが良い。
そう思って質の良い遮光カーテンにしてみたり、シャッターをしてるとなんと、目覚めたら驚くほど時間が過ぎてた...なんて経験はありませんか?

私はあります(笑)

さて、そもそも人間には目覚めるのに光は重要な役目を担っているのです。
音でももちろん目は覚めますが、朝日の優しい光は脳を活性化させる物質を分泌させます。

また、人間の体内時計は24時間以上(平均24.2時間程度)あるため、しっかりとリセットさせないとリズムも崩れてくるのです。体内時計.jpg

近年では、天井のライトから目覚める用の光をタイマーでセットできたりもします。
自然のリズムにライフスタイルが合わせられないという方々のためにも優しい発明ですね。

部屋の環境を変える時は、ちょっとした気づきで快適さもかなり変わってきます。

自分のライフスタイルに合ったリフォームがしたい!と思ったら、是非些細なことでもご相談ください。

住み心地の良い家【窓 居住の快適性に関わる項目】

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

今回で窓のお話は最後になります!

最後は居住の快適性に関する4項目となります。
是非ご覧ください!


・断熱性・・・屋内の熱移動をどれくらい抑えることができるかを示す性能

住宅の中で一番熱の出入りが激しいのが開口部です。
窓の性能が部屋の寒暖差への影響に強力に結びついているのです。

では実際の等級を見ていきましよう。

JIS等級    熱貫流抵抗        熱貫流率
H-1     0.215㎡・K/W以上     4.65W(/ ㎡・K)以下
H-2     0.246㎡・K/W以上     4.07W(/ ㎡・K)以下
H-3 0.287㎡・K/W以上 3.49W(/ ㎡・K)以下
H-4 0.344㎡・K/W以上 2.91W(/ ㎡・K)以下
H-5 0.430㎡・K/W以上 2.33W(/ ㎡・K)以下

※熱貫流抵抗 熱の伝わりくくさ
※熱貫流率 内外の温度差が1℃のとき、窓面積1㎡あたり1時間にどれくらいの熱が移動するかの値

今までの日本で広く使われていたアルミサッシ1枚ガラスで熱貫流率が6.51程。
そして、最近普及が進んでいるアルミ樹脂サッシで3.49以下です。
一昔前の窓ですと、熱の移動が今の2倍弱はあったんですね。

高性能のトリプルガラスともなると、室外との温度差が大きくなっても、ほぼ室内の温度と同じを保つことができます。


・遮音性・・・屋内・外への音の出入りをどの程度遮ることができるかを示す性能

熱の次は音です!
これはどちらにも言えることではありますが、実際には壁を通して伝わる音もあるので、等級と同じ性能で完全に遮音できるわけではありません。
それでも窓が、一番音が侵入するところであることには間違いありません。

音の大きさを示す単位はデシベル(dB)で、実際にどれくらいの音になるのかの目安も窓の防音性能等級とともに見ていきましょう。

20dB:置時計の秒針の音
30dB:郊外の住宅地の深夜
40dB:静かなオフィス、深夜の市内
50dB:小さめの話し声
60dB:静かな乗用車、普通の会話、目覚まし時計
70dB:騒がしい街頭、掃除機
80dB:地下鉄の車内(窓を開けた状態)
90dB:騒々しい工場の中、大声
100dB:ライブハウス、電車が通るときのガード下


JIS等級  低減率  
T-1   25dB低減
T-2   30dB低減
T-3   35dB低減
T-4   40dB低減


こうしてみると、20違うだけでだいぶ音のレベルが変わってきますね。
騒音問題は外から入るものだけでなく、お子さんがいるご家庭でも、外に音を出さないことが大事になってきます。
周りと家庭の環境を吟味しつつ性能を考えていくのがいいですね。


・防露性・・・建具室内面およびガラス表面における結露発生を抑える性能

こちらの性能には等級などは特に定められておらず、結露を防ぐのではなく、あくまでも発生を抑えるという意味です。
結露は住宅の耐久性を保つためにもできる限り抑えるべきものです。除湿器や換気扇などと併用して、しっかりと対策していきましょう。


・遮熱性・・・日射などによる熱量の侵入・放出を遮る性能

最後に遮熱性についてです。
遮熱は断熱と違い、空気ではなく直接日射などを遮ることで熱を遮断することを意味します。
遮熱性のあるかないかでは、性能にかなり差があります。

一般の単板ガラス3~5㎜で日射侵入率 88~85%
複層ガラス3㎜+3㎜で日射侵入率 79%
Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)で日射侵入率 41%

直射日光は家具や床などの日焼けを引き起こし、劣化の原因ともなるので、こちらも対策は大事ですね。

以上が窓の性能についての項目です。
家の開口部から侵入してくるトラブルは数多く、窓単体で全て防ぐことは難しいですが、カーテンやシャッターなどを組み合わせることによって、安心安全で快適な生活を確保していきましょう!

実際にどれくらいの性能が良いのか。
項目が多岐にわたるためすべてを検証するのは大変ですよね。
困ったときはいつでもご相談ください!

住み心地の良い家【窓 安心・安全性能編】

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

今回は前回の続きで、窓についてのお話です。
前回は窓の基本性能を説明しましたが、今回は「安心・安全に関係する性能の3項目」をお伝えします。
今回のテーマは【万が一に備える】ことです。自分たちは大丈夫!と考えずにお聞きください。


【防火性】・・・建築物の火災の拡大や類焼を防止し、火災に対する安全性を表す性能

 近頃では空気が乾燥して火災の発生率が高まっています。
 気を付けていても、火元の消し忘れ等で火災が起こってしまったり、自分は大丈夫と思っても隣家の火事に巻き込まれたり。

 そう、火災は中からだけではなく、外からの侵入にも備えなければならないのです。

 今の家の素材も、ひと昔と比べて防火性能が高い物が使われていますが、開口部からの侵入、延焼を防ぐためにも窓の防火性能にも気を配っていきましょう。


【防犯性】・・・侵入行為に対し、侵入を防ぐことができる抵抗力の性能

 開口部から侵入してくるのは天災ばかりではありません。そう、泥棒も侵入してくるのです。

 窓にCPのラベルが貼ってあるのを見たことはありませんか?そのラベルは"防犯"="Crime Prevention"を表したもので、官民合同会議において定められた基準を満たしたものを意味します。

 なお、防犯の基準とは「侵入に対する抵抗時間が5分以上」であることです。安心安全の生活のためにも、様々な方法で対応していきたいですね。


【バリアフリー】・・・高齢者や身障者などの移動・介助に対する幅員・段差・手すり設置などの配慮の度合い

 こちらはサッシ、ドアの性能基準を示すものではなく、幅や段差、高さなどの寸法で示される等級基準です。

 人生百年と呼ばれる時代、人間の寿命とともに建物の寿命も延びてきています。
 長寿社会への対応住宅の指針として基本となる基準が

 玄関や浴室で750mm以上
 推奨基準では800mm以上
 
 と定められています。車いすの通過や手摺の設置のための十分な幅員が確保されているか等が基準となっています。

 長く住み続けられる家となってきたからこそ、長く住む時のための対策も必要なのです。

住み心地の良い家【窓 基本性能編】

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

以前断熱について語りましたが、実は断熱と言えばここ!という場所がまだあるのですがわかりますでしょうか。

外との境界に近くて気温差を感じやすい場所...そう「窓」です。

住宅の開口部である窓には、実は多くの検査基準が存在しています。
今回その中でご紹介するのは「窓の基本性能3項目」です。

お客様がこれから暮らす、あるいは暮らしている環境に合わせて、どれくらいの性能が必要か想像しながら見てください。


【耐風圧性】・・・強風など内外からの力に対してどの程度耐えられるかを示す性能
台風.jpg
 日本の災害と言えば地震。そして、台風!
 近年でも超大型台風の影響で各所に様々な被害を与えてました。

 「でも、いくら強いとはいえ、風で窓が割れるなんて」と思っていませんか?
 割れます!実は強風で窓が割れるといった被害は普通にあり得るのです。

 気象庁が定めている台風の強さを示す「最大風速」は以下のように定めています。

 強い・・・33m/s以上~44m/s未満
 非常に強い・・・44m/s以上~54m/s未満
 猛烈な・・・54m/s以上

 そして、日本産業企画(JIS)が定めている等級と風速換算値は以下の通りです。

 S-1   800Pa 風速36m/sに該当
 S-2  1,200Pa 風速44m/sに該当
 S-3  1,600Pa 風速51m/sに該当
 S-4  2,000Pa 風速57m/sに該当
 S-5  2,400Pa 風速62m/sに該当
 S-6  2,800Pa 風速67m/sに該当
 S-7  3,600Pa 風速76m/sに該当

 もちろん設置場所(主に階高)や環境にもよりますのであくまでも参考値となりますが、台風による被害が多い場所では、この等級を考えてみるのも大事ですね。


【水密性】・・・屋内への雨水浸入をどの程度防げるかを示す性能
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 W-1  100Pa 風速 9~15m/sに該当
 W-2  150Pa 風速11~19m/sに該当
 W-3  250Pa 風速14~24m/sに該当
 W-4  350Pa 風速16~29m/sに該当
 W-5  500Pa 風速20~35m/sに該当
 
 以上がJISの等級ですが、一般の戸建でW-2かW-3が必要と言われています。

 何故水の侵入に風が?と思われるかもしれませんが、実は窓からくる雨水侵入の原因は、降水量だけではなく風圧力も深く関係してきます。

 W-3等級は、1時間あたり240㎜の降雨時に風速20m/s程度の風が吹 いてもサッシからの雨水浸入がないということになります。
 猛烈な雨でも1時間当たり80mmなのでかなりの大雨に対処可能ですね。


【気密性】・・・サッシのすき間からどの程度の空気の出入りがあるかを示す性能

 A-1 A-1等級線 室内建具など
 A-2 A-2等級線 同上
 A-3 A-3等級線 一般サッシ・ドア群
 A-4 A-4等級線 断熱・防音サッシ・ドア群

 気密性は断熱、遮音、防塵にもつながる大事な値です。
 窓の隙間から入る風が少なければ機密性能が高いということになります。しかし、気密も大事ですが同じくらい大事なのが換気です。
 定期的な換気ができるシステムにも配慮が必要ですね。


 今回は「窓の基本性能3項目」についてお話ししました。
 まだまだ性能のお話は続きますのでお楽しみに!

住み心地の良い家【耐震編】

 皆様こんにちは 
 埼玉県の大工集団、カルムホームです。 

 家作りで大事にすべきことはたくさんありますが、やはりなによりも長く住み続けられること、つまり「機能性」を重視しなければなりません。

 もちろん、「デザイン性」も住みたいと思える家という意味では大変重要です。その上で、この地震大国日本で生活するには、「耐震性能」に着目していくことが必要でしょう。
傾く家.jpg

 とはいえ、実はこの「耐震性能」はそもそもの基準がかなり高めに設定してあるのです。

 家を建てようと考えている方は、「耐震等級」よく耳にしているかと思います。
 こちらは地震への強さを表す数値で、1~3で表しています。 ここまではご存知の方も多いのですが、耐震等級1~3とは、どのような水準なのか、皆様ご存じでしょうか? 

 家づくりに関する決まりでは、

 ・耐震等級1・・・建築基準法(法律)と同等
 ・耐震等級2・・・等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる
 ・耐震等級3・・・等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる

 耐震等級1というのは、 震度6強~7レベルの、数百年に1回発生する地震で倒壊・崩壊せず、 震度5強レベルの、数十年に一度発生する地震に対しては、損傷もしない水準です。
 具体的に言うならば「数百年に一度発生する地震」とは、阪神・淡路大震災相当の地震です。

 そう、すでに一番下の基準でも、大震災級でも耐えられることを前提として定められているのです。 
 
 ちなみに、耐震等級2とは、病院や学校などの避難場所になる建物の耐震水準で、 耐震等級3になると、消防署や警察署といった防災拠点となる建物の耐震水準になります。
 数多くの震災を経験している日本ならではの基準ですね。

 しかし、耐震等級が守れてるなら、デザインは好きなようにできる!というわけではないのです。

 実際の例として、最高級の耐震等級にした新築の家が、周りの家がほぼ無傷の状態にも関わらず、地震によってリビングに設けた大きい窓周りの外壁が割れてしまうという事態が起こりました。

 これは家の耐震性自体が下がったわけではなくとも、壁そのものを構成する素材の強度が負荷に耐えられなかったことが原因とされています。

 「機能性」と「デザイン性」は実は密接に関連している良い例ではないでしょうか。
 こだわりたいデザインがある場合は、是非一度ご相談ください。プロとしてしっかりアドバイスいたします!
安全のボードを持った男性.jpg

住み心地の良い家【床暖房編】

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

新年も明けましてまだまだ寒い時期が続きますね。

前回は断熱材についてお話ししましたが、今回の快適生活のキーワードは「床暖房」です。

床暖房と聞くと、実際必要なの?エアコンやヒーターで充分なのではないか?と一度は思われる方は多いようです。

新築を建てる・リフォームをする際に、分からないことを分からないままにして手を出さないより、メリットとデメリットを知ったうえで決断した方が後々後悔しませんよね。


◆床暖房の必要性について

~床暖房とは?~

床から直接伝わる熱(伝道熱)と床から部屋全体に広がる熱(ふく射熱)の組み合わせで足元から暖めることができる暖房方法のことです。

~床暖房のメリット~

①足元から効率的にまんべんなく部屋を温めることができる。
②暖房器具自体が床下に隠れていて場所をとることもないため、部屋を広く使える。
③火を使わない暖房なので安全。
④水蒸気の発生がないため結露が起こらずカビやダニの発生につながりにくい。
⑤空気や肌が乾燥しにくい
⑥エアコンなどと違い、フィルター掃除の手間がない

お子様がいらっしゃる家庭や喘息などをお持ちの方にとっては快適に冬を乗り越えることができる手助けの一つになると考えられます。

日本のことわざにも頭寒足熱とあるように、
足元が温かく、頭の側が冷たいほうが健康に良いとも言われています。
ヒーターとの対流熱とは違い、下から温めてくれる床暖房は実にピッタリな設備ですね。

~床暖房の種類について~

床暖房には「温水式」と「電気式」の2種類があります。

◎「温水式」とは、床下に配管を設置し、ボイラーで暖めたお湯を通すことで部屋を温めるタイプです。

施工費用は一畳で5~11万ほど。
また、熱源機の設置も含めると25~100万ほど追加で必要になります。

さらに不凍液を年に一度交換する必要があるため、こちらが5,000~1万円毎年かかる計算です。

こうしてみると初期費用やメンテナンス費用が高くついてしまいますが、その分光熱費が電気式比べ安く抑えられます。
また、温まる速度が電気式よりも早いものが多いという特徴もあります。


◎「電気式」とは、床下に設置した電熱線ヒーターパネルで温めるタイプで建物と同等の耐用年数があり基本はメンテナンス不要です。

施工費用は同じく一畳で5~11万ほどですが、この費用も若干温水式と比べて安い場合が多いです。
こうした初期費用は安いですが光熱費がかかるため、家全体よりも部分的に必要などの場合に適しています。


いかがでしたでしょうか。
床暖房の使用頻度や使用期間、建物の構造によって床暖房を選ぶことが重要になってくることが考えられます。
メリットとデメリットを踏まえたうえでライフスタイルに合った選択をしていきましょう。

断熱は『お肌』にも優しい?

皆さんこんにちは。
埼玉県の大工集団、カルムホームです。

冬と言えば気になってしまうお肌のトラブルと言えば、そう「乾燥」ですね。
かくいう私も乾燥しやすい体質で、ハンドクリームやリップクリームが欠かせません...

というわけで、今回は「断熱」と「乾燥」の関係についてお話をしちゃいたいと思います!

そもそもなんで冬場って乾燥するんだろう。
原因はを知るために1つ空気の性質を覚えておきましょう。

◎空気は、温度が高いほどと水分を多く含むことができる!(飽和水蒸気量が上がる)

あくまでも含むことができるというのがポイントなのです。
つまり
「夜から朝にかけて気温が下がり、飽和量からあふれ出した水分が凝固して結露する」
 ↓
「その状態で気温が上がると空気に水分が少ない状態のまま飽和量だけが上がる」
 ↓
「肌の中の水分が蒸発して乾燥する」

という流れになるのです。
ちなみに夏は雨が多く、飽和水分量が多くなりますが、その分すでに多く水分を含んでいるため汗が蒸発せず、乾燥が防げているのです。 

さらに寒くてエアコンをつければ、水分が少ない状態の空気のままさらに飽和量が上がることになり、より肌が乾燥してしまうのです。

ちなみに、暖房では空気中の水分量は変わりませんが、冷房の場合は温度差によって生じた結露の水をドレンホースで外に出すため乾燥します。

つまり、エアコンを使えばどのみち乾燥は免れない...ということになってしまいますね...

結局、どちらも急激な温度の変化によって起きてしまうのが原因なのです。やはり一番良いのは断熱をしっかりとすることで、常に温度をある程度一定に保つことなのです!

乾燥は、病気やお肌のトラブルを引き起こしやすくしてしまいます。
快適は懐に優しいだけでなく、お肌にも健康にも優しいのです!

住み心地の良い家【断熱編】

 皆様こんにちは。
 埼玉県の大工集団、カルムホームです。

 夏は暑く、冬は寒い日本。最近では秋がめっきり感じられなくなって、過ごしやすい丁度よい時期が減ってしまったように感じます。

 外の気温の変化が激しいならば、せめて家の中は快適に過ごしたいもの。冷暖房が発達した現代では自動で空気を循環してくれたり、スマホでオンオフの操作までできたりと、本当に便利な世の中になってきました。

 しかし、便利さにはお金がつきもの。エアコンつけたいけど電気代も心配...という人も多いのではないでしょうか。

 そこで活躍してくれるのが断熱材です。「夏は涼しくて、冬は暖かい」状態を維持してくれ、快適な環境を実現してくれます。

 なお、寒い冬場で暖房をガンガンに効かせた部屋から暖房のきいてない風呂場などに行くと、急激な温度変化によって血圧や脈拍が乱れる『ヒートショック現象』を引き起こしかねません。
 それを防ぐためにも、家全体の温度差を小さくすることが大切です。

 高断熱高気密住宅ともなれば無断熱の家と比べて、冷暖房にかかる電気代が60%ほど削減できるとの調査もあるほどです。冷暖房機器の稼働を減らすことは寿命を延ばすことにも繋がってきます。

 快適な住環境は家計にも優しいのです。


〈断熱材の種類〉

①無機繊維系
 今日本で広く普及している断熱材はグラスウールと呼ばれるガラス繊維でできた断熱材です。特徴は何といっても安価なこと。燃えにくい素材でできており、防音効果があるものもあります。

②天然繊維系
 天然繊維の特徴は調湿効果。湿度が高いと湿気を取り込み、湿度が盛ると湿気を吐き出すことで、室内の湿度をある程度一定に保つ働きをしてくれます。室内と室外の温度差が激しいと、あちこちで結露が...といった経験に覚えがある方もいるのではないでしょうか。湿度調整が上手くできないと、シックハウス症候群や建物の強度の低下を招く恐れもあります。

③発泡プラスチック系
 先に紹介したものに比べて断熱性能が最も高いものとなっています。中でもフェノールフォームは燃えにくく、有毒ガスの発生もほぼないというとても高性能なものとなっています。

断熱1.jpg断熱2.jpg

 いかがでしょうか。簡単にいくつか紹介しましたが、一口に断熱材と言っても、価格、性能等様々な物があります。性能が良いものはもちろん価格も高くなりますし、会社によっては天然素材系は取り扱っていない等といった場合もあります。

 ネットで比較するだけではわかりづらいこともありますので、悩んだ際はぜひお気軽に相談してください。
 お待ちしております。

新年のご挨拶

皆さんこんにちは。
新年あけましておめでとうございます。

本年度もカルムホームはお家のことでお困りのお客様のために、誠心誠意努めていきます。

新築住宅注文のお客様には特別なキャンペーンも行っておりますので、そちらもぜひ一度ご覧ください。

本年度もよろしくお願いいたします。